UM SaaS Cloud 導入事例
東洋スクリーン工業株式会社 様
東洋スクリーン工業株式会社 様
※ この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた内容に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述している場合がございます。
東洋スクリーン工業株式会社(以下、東洋スクリーン工業)様は、金属フィルターの加工と、そのフィルターを用いた分離機、分離装置の製造を行っています。特殊金網である「ウェッジワイヤースクリーン」では網の目開きが世界最小の5㎛という細かさを実現しています。
今回、UM SaaS Cloudの導入プロジェクトリーダーである営業本部 営業部 2課 主任 兼 経営・事業戦略室 石井様と、プロジェクトメンバーの生産管理部 葉山様、企画技術部 上田様の3名にインタビューさせていただきました。
老朽化していた販売管理システムが、サーバーOSのサポート切れによって、バージョンアップが必要になったことがきっかけです。
バージョンアップのための費用がとても高額だったため、これを機にリニューアルしようと思いシステムの検討を始めました。
一度はスクラッチ開発で検討を開始しましたが、自由度が高い反面、要望をまとめたり要件定義にかかる工数が高く、プロジェクトは頓挫してしまいました。
そこから、パッケージシステムの選定に方針を切り替え、検討しなおしました。
決め手は2つあります。
1つ目は、コストです。UM SaaS Cloudはクラウドであるため、サーバーの維持管理コストが不要で、長期的に見ると低コストで運用できる点が魅力的でした。
2つ目は、カスタマイズ性です。UM SaaS CloudはSalesforce基盤で構築されているため、パッケージシステムでありながら、現場の要望に応えられるカスタマイズが可能です。現場の要望とシステムの機能に多少のギャップが発生しても、これなら埋められるだろうと思いましたね。
私たちは受注生産かつ、一品一様なので汎用的な工程管理が難しく、商品の担当者が個々で管理していることが多いです。
元々、工程管理はアナログで行っていたため、自分の工程に必要な部材がいつ揃うのか、今どういう状況にあるのかが瞬時に分からず、現場を聞いて回るなど担当者に都度確認をする必要がありました。
作業日報に関しては、現場で記入して事務が登録する、という二重の作業が発生していました。紙で管理することの問題は、二重作業の手間だけでなく、検索性が悪いという点もあります。スキャンしてPDFで管理する際も、ファイル名などルールが統一されておらず運用が困難でした。
今までは、検査工程の担当者が検査スケジュールを現場担当者に確認する必要がありましたが、現在は検査する予定のものがどこまで終わっているのか、進捗をレポートで確認することができています。まだ稼働して間もないですが、独自でレポートを作成しており、データ活用ができ始めていると感じています。
作業日報の紙での管理は廃止し、現在は全てスマホから登録しているため、二重での作業が無くなり、検索性も向上しました。
一番大きな変化としては、一つのプラットフォーム上で管理できるようになったことで、これまで担当者が属人的に管理していた各業務が可視化された事ですね。情報の検索性が飛躍的にあがり、重複作業の発生を抑止でき、誤発注のようなミスも無くなりました。
これまで発注書などの帳票はベンダーに都度依頼して開発していました。またスポット的な帳票の作成も、ExcelやWordを駆使して対応していましたが、今では、UM SaaS Cloud上で自分たちで帳票が作成できるため大変助かっています。
ハンズオンセミナーや、インターネットに公開されている情報で、十分に自社で設定することができました。
元々UM SaaS Cloudの基盤であるSalesforce自体触ったことがなく、普段の業務でもExcelやAccessを少し触る程度で、システムに強いというわけでもありませんでした。
無償で受けられるハンズオンセミナーで「こんな機能がある」「こんなことができるんだ」と知り、社内に持ち帰って自分たちならではの活用方法を考えることができました。
Salesforceの基本機能はネットにも沢山情報がありますし、帳票のカスタマイズなどは、導入担当者に丁寧にやり方を教えてもらいましたので、問題なく対応できました。
データ登録時や変更時の自動通知の他、登録データの命名に関しても、自動で命名ルールに即した登録ができるように設定するなど、自社の業務効率を上げるカスタマイズをしています。
まず第一歩目として、受発注から工程進捗まで一つのプラットフォームで管理できるようになったので、今後は現場が前後の工程を見据えて動けるようにサポートしていきたいです。
最終的には原価管理のシステム化まで行いたいと考えています。